ぞるたん日記
6月11日
「導きの鏡」にまつわる冒険が一段落ついて以来、パトリーチェと行動を共にする機会もめっきり減っていたが、久しぶりにゲルスバ砦で稽古を積むので手を貸すようにと呼び出された。
なんでも、この2ヶ月ほどは「中の人」が右手首の骨を折るケガをして思うように冒険ができなかったという話だが、実はその間も、今般アルタナ連合諸国の冒険者たちに渡航が許された近東のアトルガン皇国へ行って遊び暮らしていたのを俺は知っている。
そもそも近東のほうから流れてきた冒険者であるはずのこの俺が、アトルガンへ行けないのは何故なのか、などとパトリーチェは逆に憤慨しているのだが、それはまあ事情があるのだということにしておこう。
さて、ゲルスバ砦へ行ってみると、パトリーチェは新世界で会得した「からくり士」というジョブになって、近東風の自動人形「オートマトン」を連れていた。
前回ゲルスバで会ったときは、確か吟遊詩人の修行をしていたはずだが……。
(ゾルドフ回想:2006-04-13)
まったく飽きっぽいやつだ。
しかも、自分の装備より50倍くらい金がかかっていそうな服を人形に着せている。
もっとも、からくり士というものは、格闘を得意とする割にはかよわくて、魔道士用の装備類しか着られないので、盾となる人形を頑丈にカスタマイズするしか戦力増強の道はないようだ。
肝心の人形の実力だが……敵からのダメージを無効化するストンスキンを使ったり、挑発したりと人形の割にはなかなか賢いが、いかんせん攻撃力が弱い。パトリーチェは見た目の良さで魔道士タイプのカスタマイズをしたらしいが、これでは俺のような鉄壁の盾役がいなければ、丁度の敵を倒すのでも一苦労だろう。
6月17日
今週末も引き続き、パトリーチェに付き合ってゲルスバ篭りだ。
高価な衣装の人形に対抗するわけではないが、常日頃どんな武器・防具でも使いこなせるように鍛錬している俺としては、ここはひとつ自慢の装備を見せてやるしかないだろう。
スコピオブレストだ。人気装備のスコピオハーネスに比べると地味だが、頑丈でいい鎧だと思うぞ。サソリという割には、少々「ゆでがに」のような色なのが気になるが。
ダークキュイラスだ。バスのミスリル銃士アイアンイーターが愛用しているのでもおなじみだな。
そして、これがとっておきのアダマンキュイラスだ。
組み合わせがバラバラなのは、まあ愛嬌だ。
しかし最高強度を誇るアダマン装備を身に付けていても、レベル16程度のオーク3体に囲まれては、なすすべもなかったのが無念だ。もっと経験を積まなければな……。
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