ポチの真の力
はるかな遠い遠い昔のこと、わたしたちタルタル族の祖先は「大いなる星」に導かれ、月光の力に満ち溢れた“約束の地”―サルタバルタへとやってきました。
大地に降り注ぐ月光の力は、偉大なる獣の姿をとっては夜ごと天空を駆け巡っていました。
それが月の霊獣フェンリル――。
あるとき、サルタバルタに点在する塔のひとつに迷い込んだひとりのタルタルの少女が、その地下にとてもとても古く巨大な遺跡を見つけ、天啓により「魔法」の力を会得しました。
やがて初代の星の神子となったその少女リミララは、ホルトト遺跡の奥深く、満月の泉で霊獣フェンリルを従え、その力を借りて願いを叶える儀式「月詠み」を行いました。
このとき神子が得た数々の予言は天の塔の天文泉に記録され、代々の神子が「星読み」でそれを読み取り、統治の指針としてきました。
それから数百年の歳月が流れ――
現在の星の神子さまは、「星の神子」の名をいただく星登りの日、はじめての星読みの儀式で、ウィンダスの未来に恐ろしい災いが起きることを知ってしまいました。
ウィンダスの「滅び」。
ウィンダスの未来について記録された、はじまりの神子の予言は、現在から遡ること20年前からその先が、ふっつり途絶えていたのです。
時の目の院院長カラハバルハは、この「滅び」を回避するために、星月の意志を変えようと、いにしえの神子が用いた秘術を紐解き、霊獣フェンリルの心を支配する「完全召喚」の魔法を編み出しました。
時は折りしも水晶大戦のさなか。
カラハバルハはフェンリルの力をサルタバルタの野に解き放ち、聖都に押し寄せる獣人軍を退けました。
しかし、その魔力のあまりの強大さのゆえに、カラハバルハは命を落とし、フェンリルもまた、いずこへともなく姿を消してしまいました。
それ以来、星月の加護を失ったサルタバルタの大地からは徐々に力が失われ続け、魔力の水は枯れ、星の大樹は枯れていきました……。
* * *
「そんな超絶望のどん底にあったウィンダスに星月の加護を取り戻し、しるべなき未来に一点の光を灯した導きの星こそが、この冒険者パトリーチェ様なのであーる。おそれいったか、わっはっは」
「ご主人さま、恥ずかしいから英雄ごっこはモグハウスの外ではやらないでクポよ」
「……やるわけないじゃん。はぁ、それにしてもウィンダスの物語は深いよねー」
「物語を読み返していたのクポ? 最近すっかり召喚士に入れ込んでるクポね」
「“ぱんみみ”のLSで『神在月』の攻略プロジェクトなんかもやってるからねー。召喚士、やっぱりかっこいいよ、召喚士~」
「『神在月』のメイン戦は、黒魔道士だとあんまり出番がないとか聞くクポねぇ。でも、さすがにあと2週間ばかりではLv75になるのは厳しいクポか……」
「スキルも装備もメリポもないもんね……パトはきっと白魔で出陣かも」
「まあ、憧れをもってジョブ上げするのもいいことクポ☆ いまLv67クポ?」
「うんうん、憧れの“70履行”までもう少しだよー」
「でも、その前にフェンリルのエクリプスバイトをLv65で覚えたクポよね」
「ポチ、すっごいよー!! 今まで履行技じゃ、クレセントファングでせいぜい200~300程度しかダメ出せなかったのが、いきなり1000超ダメージだよぉぉ」
鼻血でちゃうし
エクリプスバイトは3回攻撃なだけで見た目は地味
「ポチポチって、月の霊獣フェンリル様もかたなしクポ……」
「だって、本家本元のフェンリルに比べたら、やっぱり召喚士のフェンリルは“ポチ”ってかんじじゃん。ポチじゃなければ、チョビ、とかさ」
「まぁ、召喚獣というのは、しょせん神獣や霊獣の力をちょこっと借りてるだけに過ぎないから、仕方ないクポ」
「ポチの真の力は、こんなんでこんななんだよーーーっ」
こんなんで
こんな
「おお、過去ウィンダス・シナリオ『星月、その姿は』のしゃしんクポね」
「あまりにも動きが激しすぎて、静止場面しか撮れなかったよ~」
「残虐な表現を含む画像は載せちゃだめクポ」
「もお、このシナリオ、すみからすみまですごすぎて、何度繰り返し見ても飽きないわぁ」
「だれもが知ってる歴史上の大事件の一幕っていうところもツボクポねぇ」
「そうなのよねー。見たかったあのシーンを、最新技術でグレードアップ!ってのが、たまらないわー」
「英雄カラハバルハの“召喚”なんて、ついに実際の場面を目にすることができたクポ」
「これでこそ過去にきたかいがあるってものよ」
ウィンダスミッション最終話でアジド君が口にするセリフの元ネタだったり……
大英雄カラハバルハの“真実”も明らかに
「でもさ、どうでもいいけどカラハバルハってさりげにフェイス変わったよね」
「つっこんじゃだめクポ!」
「いやいや、気づいた人は結構多いはずだよ~」
「細かいことを気にしちゃだめクポ!!」
2009年12月22日撮影
2009年8月31日撮影
パトの目はごまかされないぞ
でもPC買ってなかったら、よくわからなかったかも
「これ以前のウィンダス・ミッションのカラハバルハ像がどうだったかも気になるなぁ」
「そっとしておいてあげてクポw」
「でもさ、差し替えて正解だとは思うのよね」
「クポ?」
「やっぱりこういうシーンは、とんがりタルの顔じゃだめよねーっ!!」
「ちょ、全国のとんがりタルの皆さんに失礼クポッ!!」
「はー。堪能したわぁ。ほんとはもっと重大シーンのしゃしんも撮りまくったんだけど、あんまりたくさん載せたらやっぱりまずいし」
「あとは、実際にみなさんの目でお確かめください、クポね☆」
ポチの大ダメージに目を奪われて忘れてましたが、ボロたんもLv65で新技ネザーブラストを使えるようになっていたのでした。
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